「何も見せなくても自由にインドに行けるよ」と、チャーターした車のドライバーKさんが盛んに力説する。インドのビザを持ってない私だったが、彼の言葉に心が惹かれた。ここリーコーダ(Rihkhawdar)・ゾーコーダ(Zokhawthar)の国境は2018年8月に外国人にもオープンになったばかりの国境で、インドビザさえあればインドに入国できる。
今回のエンヤンミーティングはパンデー(Panthay / ပန်းသေး)と呼ばれる中国系ムスリムの店、マンダレーレストランだ。レストランへ向かう途中、タクシーの運転手にマンダレーレストラン知ってる? と聞いたところ、「知ってるよ。うまいからね」という返事、地元ではけっこう知られているようだ。
日本は納豆後進国だったという言葉が、高野秀行さんの本「謎のアジア納豆」に出てくる。そして、この本に書かれている納豆大国がミャンマーだ。ミャンマーには日本の納豆のようなネバネバ納豆もあるが、全然違うタイプの納豆のほうが断然多い。納豆大国の紹介として第一弾は粉末の納豆だ。
先日、友人と一緒にビアサイン(ビールがメインの居酒屋的な店)で飲んだ。ヤンゴンの夜は早い。9時過ぎになったので、どうやって帰ろうかと考えた。歩いて帰ると30分、タクシーだと2,000チャット(約140円)。そうだ、環状線に乗ろう。
ヤンゴンに通称ミンマナインと呼ばれる、古いアパートが立ち並ぶ一角がある。元公務員住宅で、一番古いアパートは1954年に建てられたという。私もここに住んでいるのだが、最近ミンマナインの中に小さなカフェができた。イミグレーションの帰り(そういえば、ヤクルトおばさんと出会ったのもイミグレーションの帰りだった)に発見して立ち寄ってみた。
近くにあるイミグレ事務所からの帰り道、大きなキャリーバックを引いた女性が前から歩いてきた。赤いポロシャツに赤い帽子に赤い大きなバック、帽子には見慣れたロゴ Yakult と書かれていた。ヤクルトおばさんだ。ここ2週間ほどでヤクルトおばさんと外で出会ったのは3回目だった。