新型コロナウイルス感染者、ミャンマーは未だゼロ
ついにパンデミック宣言が出た新型コロナウイルスだが、何とミャンマーでは感染者が未だにゼロだ。中国と国境を接し中国人の出入りが多いミャンマーで、感染者がまだ出ていないというのも不思議である。
ミャンマーの保健スポーツ省が公表している新型コロナウイルスに関する公式サイトはこちらにある。
COVID-19 (CORONAVIRUS DISEASE 2019) ACUTE RESPIRATORY DISEASE
公式サイトを見ると、上部に6つの目立つ数字が並んでいる。左から、
- トータルサーベイランス/疑わしい患者
- 待ってみる患者
- 疑わしい患者
- 感染者
- 非感染者
- 結果待ち
という意味になる。2と3の意味が今ひとつはっきりしないが、3月13日現在で
- 累計検査数:115
- 陽性:0
- 陰性:109
- 結果待ち:6
となる。累計検査数が115と少ないから感染者が発見できていないともいえる。ただ、情報公開はかなり進んでいて、どこの病院で何人検査してその結果というような情報がオープンになっている。
当初、ミャンマー国内では新型コロナウイルスのPCR検査ができなかったので、検体をタイに送って検査してもらっていた。日本やシンガポールからの援助によってPCR検査が国内でできるようになったのは比較的最近だ。
Singapore sends coronavirus test kits to Myanmar
ところで、日本とミャンマーの間にはANAの直行便が毎日飛んでいるし、観光の場合は日本人はビザ免除になっている。今のところ、日本人に対して特に入国制限は行われていないが、これから先はわからない。
というのも、韓国も日本と同じように直行便が飛び、ビザ免除があった。しかし、ヤンゴン・ソウル間の直行便は停止し、韓国からの入国には新型コロナウイルスが陰性だという証明書が必要になった(イタリア、イランからの入国も同等の処置)。
Korean Air Suspends Direct Flights Between Seoul, Yangon Due to Coronavirus
Myanmar on highest alert as WHO declares viral pandemic
中国に関しては、2月4日にアライバルビザが停止されている。ヤンゴン・中国間の航空便も全便停止中だ。
Myanmar Suspends Visas-on-Arrival for Chinese Travelers Over Coronavirus
Myanmar suspends all airlines flying between Yangon and China
最近はミャンマーのテレビや新聞でも新型コロナウイルスは大きなニュースとして報道されている。それでも、国内で感染者がまだ出ていないせいか、他人事のような感じであまり緊張感がなかった。マスクをしている人も一割いるかいないか程度だった。しかし、ここ2, 3日で雰囲気が変わってきた。Facebookで不安を口にする人が増え、スーパーで食料品の買いだめをする人も出始めた。
近くのスーパーでは、
「商品は十分にあります。必要な分だけ購入するようにしてください」
というような店内アナウンスをしていた。
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