モーラミャインのモン料理レストラン、ヤダーナン(Yatharnan)で、ほっ
先日、友人の車でモーラミャインへ行ってきた。BREEZEというアメリカ西海岸にありそうな名前の古いゲストハウスに泊まった我々は、夕食に出かけることにした。宿の老マネージャー氏に、モン料理を出すレストランがないか尋ねた。モーラミャインはモン州の中心地、せっかくだから食べるならモン料理だ。マネージャー氏に教えられたのがヤダーナンだった。
手にしたヤダーナンのパンフレットに書かれた地図を頼りに、モーラミャインの夜の道路を右往左往しながらも店に到着した。植民地時代の古い建物を改造したモン料理&タイ料理のレストランだった。紫色をベースにした店内は、古めかしい中に新しいセンスが光る、居心地が良さそうな雰囲気だ。この店にはヤダーナン(Yatharnan)というミャンマー語の名前以外に、モン語で Rasar Non という名前も別に持つ。
オーナーは共同経営のアウンソーウィンさんとヒンターモンさんの若いカップル。お二人ともモン人で26才とまだ若い。アウンソーウィンさんはタイに長く留学していた。ヒンターモンさんもニュージーランドに留学経験があるという。二人とも海外経験があるが、そんなことをあまり表に出さない奥ゆかしさと素朴さを感じさせる。また、アウンソーウィンさんはモーラミャインの地元メディアMon News Agencyの編集者という顔も持つ。
レストランを始めたのは今年の8月中旬なので、まだオープンしたばかり。我々がレストランを訪れたちょうどこの日に、たまたまBREEZEゲストハウスに営業でパンフレットを置いてきたという。私たちが彼らと出会ったというのも何かの縁だ。
我々が頼んだのは4品。どれも香辛料がピリッと効いているが、そんなには辛くない。サラダ2品はタイのすっぱ辛いサラダ「ヤム」に似ている。どちらも素材の味を大切にしていて、おいしかった。ちょいカレー色のスープのような料理は、時間をかけて煮こんだ鶏肉が口の中でとろけた。スープはとろとろとしていて素朴な味だが独特なコクがある。そこに、香辛料がちょいピリで効いている。ご飯と食べるとおいしい。もう一つのスープはビルマ料理の酸っぱいスープに似ている。
モン料理を食べさせる店がほとんどなかったモーラミャインで、モン料理レストランをぜひ開きたかったという二人。海外経験が逆に地元の良さを再認識させたのだろうか。がんばっている彼らの姿を見て、私も応援したくなった。みなさん、モーラミャインに行ったらぜひこの店に立ち寄ってほしい。二人は英語も達者だし、何しろほっとできるレストランだ。
それにもうひとつ。ティッシュ入れまで紫色にするという、紫が大好きなヒンターモンさん。彼女がコーディネートしたみやびな紫の世界にも浸ってほしい。
※2018年1月に再訪したところ、残念ながら閉店していました。
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カテゴリーモン&タイ料理
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名称Yatharnan
ヤダーナン
Rasar Non(モン語名) -
住所Lower Rd. Between Teik Ban St. & Kan Nyi Naung St., Mawlamyine
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電話09-777 326132
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営業時間9:00 - 21:00
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定休日ミャンマーカレンダーでの新月と満月の日
(天文学的な新月、満月と微妙にずれる日も多いので注意)
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