ミャンマーの夜空に平原綾香の歌が響く。TEMPURA KIDZも熱演
2月28日の日曜日、平原綾香が出る Japan Myanmar Pwe Taw(ジャパンミャンマープエドー)に行ってきた。会場に着いたのは午後1時、コンサートが終わったのは午後11時過ぎ。疲れたがとても楽しめたイベントだった。
昼の会場では日本食の屋台が出ていてどこも繁盛していた。私が食べたのは焼き鳥、牛の串焼き、イカ焼き、餃子、おにぎりなどなど。トヨタ、スズキ、日立などの日本企業のブースもけっこう出ていた。
午後6時くらいから、ステージ前のコンクリートの地面に座ってコンサートの開演を待った。ぴったり7時に始まり、まずは樋口大使の挨拶。その後、踊りと共にテーマ曲が流れてコンサートの幕があけた。音楽が始まるとそれまで座っていた観客が一斉に立ち上がった。これから最後までずっと立ちっぱなしだった。
最初に出てきたのは日本のグループ、TEMPURA KIDZ。私は初めて見たが、前回のJapan Myanmar Pwe Taw でも出演している。元気でユニークなダンス、観客もノリノリだ。ミャンマーには彼らのファンもいるらしい。
TEMPURA KIDZ の後はファッションショー。各民族の伝統的を活かしたデザインだ。美人でかわいいモデルが出てくると男たちから大きな歓声がかかる。
ファッションショーの後にどーもくんが登場。ただ、私の耳には女性司会者が「どーもくん」ではなく「ともこ」と言っているように聞こえる。
コンサートが再開した。まずは、最近若い女性に人気のミャンマー人歌手 THAR THAR。その後は、過激なファッションと言動により一部で物議を醸しているカチン族の女性歌手、Ah Moon。彼女も若者に人気の歌手だ。
次は、MNTVで放送中の「龍馬伝」の番組宣伝。龍馬伝では、テーマ曲をミャンマーの伝統楽器用に編曲したものが使われている。その曲がステージで演奏された。
次は、若者に女性歌手のMiSandi。途中から何とTEMPURA KIDZも参加。観客は大いに盛り上がっていた。その後は、男性ラップ歌手、AR-T(アーティー)の登場。
そして、平原綾香が登場。まず、「Jupiter」。ほとんどのミャンマー人観客にとって初めて聞く彼女の「Jupiter」、みんな聞き惚れていた。彼女もちょっと緊張気味のようだった。観客への挨拶では、「あーやと呼んでね」と言うと、男たちが大きな声で何度もあーやコール。これで緊張が溶けたのか、にこやかな表情になった。「ミャンマーの人たちがやさしくて、大好きにになりました」という彼女の言葉にもみんな大喜びだ。
4月27日リリース予定のニューアルバム「LOVE」から「鼓動」と「空一面の」の2曲が披露された。ミャンマーで歌ったのが世界初公開だ。他には「HEROES」と「JOYFUL, JOYFUL」で全部で5曲(たぶん)だった。
最後は Ni Ni Khin Zaw。ミャンマーでトップクラスの人気の実力派歌手。若い人から上の世代も広く人気のある歌手だ。ミャンマーのTV番組「エイメ・ソンヤー」というスター誕生のような視聴者参加番組で優勝して歌手デビューした人だ。彼女の登場で男たちは大声をあげていた。
フィナーレがやってきた。平原綾香とNi Ni Khin Zaw が二人で登場。平原綾香は着物を着ている。始まった曲はKiroroの「未来へ」。一部日本語を残した、ビルマ語ヴァージョンの「未来へ」だ。ふたりとも笑顔で歌う。途中でハモリも入った。出会ったばかりの二人だが、昔から仲のよい友だちのような雰囲気だった。
夜11時過ぎ、疲れたが長い間待ったかいがあった。いいコンサートだった。
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