平和(な)コンビニと、平和(な)らーめん
シャングリラホテル(トレーダーズホテル)の裏に面白い名前の店がある。「平和(な)コンビニ」と「平和(な)らーめん」だ(なぜか店名に含まれている "な" に括弧がついている)。コンビニは日本の食材がたくさん置いているということで、一部の日本人の間で話題になっている店だ。先日、初めて行ってみた。
「らーめん」と大きく書かれた看板がかかった「平和(な)ラーメン」、やはりラーメンを頼まなきゃということで、とんこつラーメン(5,000Ks, 約440円)を頼んだ。それに、餃子(2,000Ks, 約180円)とかた焼きそば(5,000Ks, 約440円)とキムチチャーハン(3500Ks, 約310円)。テーブルがいっぱいになった。とんこつラーメンは、正しいとんこつラーメンだった。最近のギトギト系ではなく、まだ東京でとんこつラーメンが知られてなく九州だけで食べられていた頃の味だ。ただ、麺はヤンゴンの麺を使っているので日本の麺と比べるとコシは今一つ。
餃子は本場中国の餃子ではなく、日本の中華食堂で出す薄皮の餃子。かた焼きそばはヤンゴンで初めだ。味も日本で食べていたものと同じかた焼きそば!だった。味は、普通にみんなおいしかった。まるで、日本で近所の中華食堂で食べているよう。キムチチャーハンは連れが全部食べてしまたので、残念ながら味はわからなかった。
この店は「らーめん」と看板がかかっているが、ラーメンや餃子などの中華以外にもカレーやとんかつなど、一通りの日本料理がある。ちょうど昼食時だったので、日本人の常連客がランチに来ていた。その常連客の一人は某高級和食レストランのシェフだった。
お腹もいっぱいになったので、隣りの平和(な)コンビニに行ってみた。棚にはぎっしりと日本の食材。たぶん、ヤンゴンの日本食関係の店の中ではここが一番品揃えが豊富ではないだろうか。特にラーメンなどのインスタント食品が豊富だが、医薬品なども置いていた。私は味噌を買いたかったが、ちょうど品切れだったので、梅酒と4色ボールペンを買った。
梅酒はミャンマー人に人気があるので、おみやげ用として買った。820mlのチョーヤ梅酒が25,000Ks(約2,200円)と、ヤンゴンでの値段としては安かった。以前他の店で買ったことがあるのだが、たしか40,000Ksくらいした覚えがある。多色ボールペンは不思議なことにヤンゴンではほとんど目にしない。ボールペーンはけっこう色々な種類があるのだが、なぜ多色ボールペンがないのだろうか? でも、ここで見つけた。
オーナーのチャンさんに話を伺った。日本帰りで日本語がぺらぺらの彼は日本語検定N1の資格を持っている。日本語の達者なミャンマー人は多いが、N1や1級を持っている人は少ない。よほど努力したのだろう。
チャンさんは1997年に初めて日本に渡り、ずっと日本で生活していた。ヤンゴンで店を始めてたのが2014年で、それ以来日本とミャンマーを行ったり来たりの生活だという。というのも、メインの仕事は日本の食材の輸入だからだ。自分の店だけでなく、他の日本食関係の店にも卸している。だから、ここで売っている梅酒が安いわけだ。そうそう、ラーメン用として製麺機を導入する予定だという。
ところで、今ヤンゴンには日本食レストランが100店舗以上あるという。90年代のヤンゴンでは日本食レストランは片手で数えられるほど。80年代だとバンコクでも滅多に日本食は食べられなかった。旅先でよく日本食もどきを作ったものだ。そんな時代も昔になってしまった。今ではこんなに日本食が気軽に食べられるようになり嬉しいのだが、なぜか素直に喜べない。とんこつラーメンを食べながら昔のヤンゴン、昔のラングーンが懐かしくなった。
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カテゴリーコンビニ
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店名Heiwa (na) Mini Mart / 平和(な)コンビニ
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住所No. 207, 32 St. Upper Block, Pabedan Township, Yangon
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電話09-516 4287, 09-4500 48797
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営業時間8:00〜24:00
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休み無休
※水かけ祭り(ティンジャン)のみ休み -
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カテゴリー日本料理
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店名Heiwa (na) Japanese Restaurant / 平和(な)らーめん
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住所No. 207, 32 St. Upper Block, Pabedan Township, Yangon
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電話01-37 5719
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営業時間10:00〜22:00
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休み無休
※水かけ祭り(ティンジャン)のみ休み
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