タウンジーとパオーとタオル

タウンジーとパオーとタオル

ティンジャン(ダジャン、水かけ祭り)の最中、シャン州のタウンジーにいた。ティンジャンの間は長距離バスが運行を止めるので移動が難しい。ということでタウンジーの友人宅に1週間ほど滞在することになった。

タウンジーは標高1400mほど、海抜ゼロメートルより8.4度ほど気温が低くなる。どおりで過ごしやすいわけだ。日中でも30度で湿度は40%ほど、早朝は20度以下になる。ちょうどヤンゴンの1月始めころの気温だ。

今回タウンジーに来てえらく発展しているのに驚いた。20年前に来た時は鄙びた田舎の町だったのが、今ではビルも立ち並び、コンドミニアムの建築までやっていた。渋滞もちょっと起きている。田舎町が街になっていた。

タウンジーはシャン州の中でもパオー族が多い町で、私が滞在した家も奥さんがパオー族だ。パオーというと、服は上下とも黒くて地味だが、頭にターバンのように派手なタオルを巻くのが特徴。私も郊外の市場(5日に一度開かれる五日市)で買ってみた。

小さめのバスタオルほどの大きさで、かなりポップなデザインだ。聞くと、これはタイからの輸入品で、1枚3,000Ks(約290円)から6,000Ks(約570円)くらい。私が買ったのは5,000Ks(約480円)のものだった。けっこう高い。日本とあまり変わらない値段だ。いや、100円ショップだと日本のほうが安い。それが田舎の市場で次から次へと売れている。

このタオルを頭に巻くようになったのは比較的最近で、以前は自分たちで織ったショールを巻いていた。昔ながらのデザインのショールはタウンジーの市場で手に入った。チェック柄が基本という。以前はこのショールを頭に巻いていたが、最近はタオルのほうがおしゃれで人気らしい。タオルのほうがいろんなデザインがあるからだろうか。

※1円=10.48Ks(2016年4月26日)

「ミャンマーに息づく人と動物の不思議な共生」講演会&写真展
Thai Smileに乗ってみた。
 

コメント

コメントはありません
登録済みですか? ここからログイン
ゲスト
2024年03月19日(火)

Captcha画像

関連記事

2019年10月21日
日本は納豆後進国だったという言葉が、高野秀行さんの本「謎のアジア納豆」に出てくる。そして、この本に書かれている納豆大国がミャンマーだ。ミャンマーには日本の納豆のようなネバネバ納豆もあるが、全然違うタイ...
2017年12月08日
西川浩平さんは日本の横笛奏者でミャンマーで何度かお会いしたことがある。元々は西洋クラシックのフルート奏者だったが邦楽の横笛奏者に転身したという異色の音楽家だ。その西川さんが、12月10日にジャパンカル...
2016年12月24日

アパートのドアの外から歌声が聞こえてきた。最初は小さく、しばらくすると少し大きくなってきた。生ギターに合唱、クリスマスソングだった。今年も彼らがやってきた。

2016年11月07日
以前ミャンマーにも住んでいた若手ミャンマー研究者Iさんがひさしぶりにミャンマーにやってきたので、友人たちと「雑談する会」を開いた。場所はつい最近ダウンタウンにオープンしたワのレストラン&バー、...
2014年12月16日
民俗村で開催されている、「ヤカイン州の日」イベントに行ってきました!民俗村は、ヤンゴンのタケタタウンシップにある公園で、広い敷地内にミャンマー主要民族の住居などが再現されており、家の中に入って生活道具...