誰もいないティンジャン(ダジャン/水かけ祭り)2020

道路、ティンジャン2020

ミャンマーでは4月10日から新年を祝うティンジャン週間に入った。今年は10日から17日までの休み、いつもなら大勢の人たちが外に出て水をかけあう。ミャンマーでは最高に盛り上がる期間だ。

ところが、今年は中国武漢から始まった新型コロナウイルスがミャンマーにもやって来た。ヤンゴン地方域政府からは、ティンジャンの間は食料品の買い出しや健康に関すること以外は外出を自粛するようにとの通達も出た。

ティンジャン初日、近くのスーパーに食料品の買い物に出かけた。例年なら、屋外に一歩出るとすぐに近所の子供たちの水攻撃がやってくるのだが、水どころか誰もいない。いつもと同じなのは容赦なく照らす太陽だけ。

大通りに出てみた。いつものティンジャンなら大声をあげる若者を満載したトラックがひっきりなしに通っているのだが、今年は車がポツンポツンと通るだけ。自分のサンダルの音がペタペタと妙に大きく聞こえてくる。

こちらは2015年のティンジャンの様子だ。

買い物に出たついでに、スーレーパゴダまで歩いてみることにした。いつもなら大渋滞しているアノーヤター通りやマハーバンドゥーラ通りも、道路の真ん中を歩くことができるほど空いていた。まるで、80年代のラングーンだ。

途中、商店はほとんど閉まっていたが、タンゼーの路上市場だけは開いていた。聞くと、ティンジャンの間は店舗は閉まっているけど路上市場は開いているそうだ。露天はその日の生活がかかっているので、やらざるを得ないのだろう。

スーレーパゴダの近くでは道路補修をやっていた。そこに白い制服を着た女性たちが何人かいた。道路補修の作業員にマスクを渡していたのだ。聞くと、この地区の役所が無償で配っているという。

スーレーパゴダ近くの歩道橋に上がってみた。既に何人かメディアのカメラマンたちが写真を撮っていた。誰も考えることは一緒だ。車も人も写っていないスーレーパゴダ、いつもなら絶対に撮れない絵だ。

だいぶ遠回りしたが、目的地のショッピングモール、ジャンクションシティーに向かった。途中、フードデリバリーをやっている若者が日陰で休んでいた。彼はお腹の調子が悪くて休んでいたのだが、最近は非常に忙しいという。そういえば、道路に車は少ないがフードデリバリーの自転車とはよくすれ違った。

ジャンクションシティーに着いたが、正面の入り口は閉まっていた。2階の入り口しか開いていないという。2階の入り口でまず検温、次に手をアルコール消毒だ。店内を見渡すと薄暗い。モール内の店が全部閉まっているのだ。目的の食料品スーパーは4階なのでエスカレーターで向かった。4階のフロアでも開いているのはここマーケットプレイス(ミャンマー最王手のスーパー、シティーマートが運営する別ブランドのスーパー)だけだ。

客はぽつりぽつり。店員も暇そうにしていた。ちょっと見には、商品は揃っていて品不足はなさそうだ。買ったのは、クラッカー、牛乳、鶏肉そしてバナナ。全部で10,000チャット(約770円)ほどになった。どれも日本と同じ程度の値段だ。

2時間近くかかった買い物、自宅アパート近くのヤシが茂る裏道に戻ってきた。ちょっと薄暗くなったこの道を歩くと、昔の静かなビルマだった。

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2021年04月18日(日)

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