自宅待機措置(Stay at Home)が徐々に緩んできたヤンゴン
東南アジアの中でも新型コロナウイルスの感染者が比較的少なかっったミャンマーだが、9月に入って急に増えてきた。そのため、ヤンゴンでは9月21日から自宅待機措置(Stay at Home)が始まった。
Myanmar Coronavirus Cases / worldmeter
https://www.worldometers.info/coronavirus/country/myanmar/
9月20日付保健・スポーツ省によるヤンゴン地域全地区における自宅待機措置に係る発表 / 在ミャンマー日本国大使館
https://www.mm.emb-japan.go.jp/profile/japanese/news/2020/new-215.html
ライフライン関係以外の会社は基本自宅勤務になり、工場なども一斉休業になった。店舗も、食料品や薬品を扱っている店以外は閉まり、飲食店はデリバリーまたはテイクアウトだけになった。
居住地区からメインの道路の出入り口にはゲートが出来、人や車の出入りをチェックするようになった。車の運行も許可制になったため、渋滞がひどかったヤンゴン市内の道路が急に15年前の姿に戻ったかのようだった。
また、国内での人の移動も制限され、ヤンゴンと他の地域とを結ぶ空路も陸路も全面的にストップした。そのため、ヤンゴンからはどこにも行けないし他の地域からヤンゴンに入ることもできなくなってしまった。
という(セミ)ロックダウン状態が1ヶ月ほど続いているが、最近徐々に人通りが回復してきた。稼働停止していた縫製工場も再稼働する工場が出始め、食料品以外の店も再開するところが一部始めている。縫製工場が動き始めたのは、工場停止による経済的なダメージが大きいからだ。
来年のカレンダーを買おうとダウンタウン近くに出かけてみた。大通りに出るところに設置されているゲートにはいつも2〜3人(地元のボランティア)いてチェックしていたのだが、今日は誰もいない。ボージョー通りに出ると、小さな書店が店を開けていた。書店以外にもメガネ屋もオープンしている。人も車も今までよりは増えていた。
といっても、新規陽性者が大きく減少しているわけではない。10月24日の新規陽性者はミャンマー全体で1,423人、ヤンゴンで1,071人だった。
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