ミャンマーでポケモンGOがスタート(公式?非公式?)。ヤンゴンでも大人気
8月6日、突然ミャンマーでポケモンGOが遊べるようになった。この日、アジア・太平洋地区の15カ国で正式にポケモンGOがスタートしたが、ミャンマーは公式発表の15カ国には含まれていない。しかし、実際にはヤンゴンにもポケモンが現れて捕まえることができるようになった。公式なのか非公式なのかよくわからない。この微妙な問題はひとまず置いといて、ヤンゴンのダウンタウン中心地であるスーレーパゴダ付近へ行ってきた。
本当はダウンタウンには別の用で行ったのだが、スーレーパゴダ近くでポケモンGOのことを思い出しポケモンGOを起動してみた。おおおお、ちょっと前までは道路と地平線だけが見えていた画面に何やらカラフルなCGが見えるではないか。
一番派手なタワーのようなところに近づくと、そこは消防署だった。このシンボルはジムと呼ばれていて、仲間と一緒に陣地取り合戦をするらしい。ポケモン初心者の私はジムは高度すぎるので素通り。近くのスーレーパゴダに向かった。
スーレーでの周りには、青い立方体が回転しているところがあった。近づくと、円盤のようなマークになった。これはポケストップというらしい。ゲームに使うアイテムをここで得ることができるのだ。ということで、初めてアイテム(ボール)をゲット。円盤には壁画の写真が表示されていて Old Wall Paing と書かれていたので周りを見渡しが、周りは占い屋の看板だけ。Old Wall Paint はスーレーパゴダ内にあるのかもしれない。
次に、スーレーパゴダの隣りにあるマハーバンドゥーラ公園に向かった。公園の中心が何かキラキラしていたからだ。
えっ、なんだこの人混みは。この公園の中心には独立記念塔があり、土日はそこそこ人が集まるが平日は静かな公園だ。イベントでも何でもない平日にこれほどの人たちがいるのを初めて見た。それに、みんなスマホを手に下を見ている。もしかして、ポケモンGO?
若い男性3人組に話しを聞いてみた。彼らはヤンゴン市内からちょっと離れたタンリン工科大学の大学生。マハーバンドゥーラ公園はポケストップもあるし、ポケモンをたくさん捕まえられるから来たという。大学では約3割位の学生がポケモンGOをやっている。でも、多くは男子学生で、女子学生はあまりやらないという。(注1)
たしかに、この公園内は男ばかりだ。女性率は10〜20%くらいか。その女性たちもカップルでやって来ている人が多い。世界的には日本も含めて女性率が高いというポケモンGO、でもミャンマーでは圧倒的に男が多い。このゲームの特徴として出会いがけっこうあるというが、ミャンマーでは男女の出会いは少なそうだ。
この公園から自宅まで徒歩30分ばかり。小雨も降っているし、いつもなら1500〜2000Ks(130〜170円)ほどのタクシーで帰るのだが、歩いて帰ることにした。もちろん、ポケモンGOが理由だ。まずは、ポケストップへ行かなきゃ。シャングリラホテル(旧トレーダーズ)の前にポケストップがあった。円盤には Jewel Cup の文字とその写真。どうもホテル内にあるらしい。入り口にいた愛想のいい案内の男性に聞くと、「おー、ポケモンポケモン。これは入り口のドアを入ったところにあるよ」とのことで、アイテムと実物の写真をゲット。
途中、ポケモンを何匹か捕まえながら、ポケストップ2箇所でアイテムを確保。一箇所はデパート前で、もう一箇所はモスクの前だった。最後に自宅近くの小さな公園。公園の真ん中に噴水があり、そこがポケストップの場所だった。Dagon Garden Of The Water Pool の表示。初めてこの公園の名前を知った。噴水の横にはカップルが。二人でスマホを見ているので、彼らもポケモンGOをやっているようだ。
ということで、まっすぐ歩けば30分ほどでたどり着くはずが1時間以上もかかってしまった。歩きながら気がついたのだが、これは旅行者にとって観光ガイドにもなるかもしれない。ジムやポケストップがあるのはだいたい有名な場所だ。今はタイトルと写真1枚だけだけど、簡単な説明が付ければ立派な旅行ガイドだ。
雨の中こんなに歩くのはひさしぶりだ。ロンジーがかなり濡れたが、腹ペコだ。机の上にあった、もち米入り納豆せんべいがうまい。これがポケモン効果というやつか。
注1)今日、ヤンゴン大学の女子学生から話を聞いた。ヤンゴン大学では男女問わず、ほとんどの学生がポケモンGOを楽しんでいるという。(2016/8/14追加)
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