パダウ(バダウ)と雨
ミャンマーを代表するパダウ(バダウ, Padauk)の花は暑季の終わりの一番雨の後に花開く。例年4月にこの最初の雨が降ることが多いが、今年は遅れに遅れた。やっと雨が降ったのが5月19日だ。翌20日にさっそく近くのパダウの木を見に行った。ずっとつぼみのままだったパダウも目が覚めたようでほんの少しだが花が開いていた。
初めて雨が降った19日から続いて、20日も21日もかなりまとまった雨が降った。つぼみがほんの少し花開いた日の翌々日の22日、雨の合間にパダウの花を見に行くとほぼ満開だった。花びらで一部黄色くなった路上では少年たちが小雨の中サッカーに興じていた。
そして翌23日は朝から晴れてひさしぶりの青い空が見えた。昼過ぎに、近くの医科大学にある大きなパダウの木を見に行った。土日は休みで構内には入れないが、この日は月曜日なので自由に入ることができる。
おおお、満開だ!黄色の絨毯だ!風が吹くと、雪のように黄色い小さな花が降ってくる。木の下では大学の先生たちが記念撮影に励んでいた。
写真を撮った30分後、急に風が強まりものすごい土砂降りとなった。花もみな散ってしまった。パダウはたった4日間だけ私たちを楽しませた。パダウはミャンマーの桜だった。
※当初、この花の名前をバダウ(頭の音がba)と書いたが、パダウ(頭の音がpa)に書きなおした。ビルマ文字で書くとピダウ(pi)なのだが、ミャンマー人の発音はバダウ(ba)となる。ミャンマー式ローマ字で書くと、一般的にはなぜか Padauk だ。パダウ以外にも、ビルマ語では発音が濁音に変化するものがかなりある。このページでは、既に広まっているパダウにすることにした。(2016/5/31変更)
コメント
パダウの花びらが散った地面、黄色い花びらのじゅうたんみたいで凄く綺麗ですね。
日本の、桜の花びらが散ってお堀を埋め尽くした風景みたいに!!
近くの医科大学構内と言う事ですが、今は大学生で無くても、外国人でも、大学の構内に自由に入れるのですね。
機会があれば、ヤンゴン大学の図書館、近くで見てみたいし、可能なら中に入ってみたいと思っているのですが、可能でしょうかね?
ランマドー通りにある医科大学とヤンゴン大学は何度も行ったことがありますが、チェックがないので何も問題なく入れました。文化大学ではあらかじめ許可を取ろうとしましたが、えらく面倒で途中で断念しました。文化大学も許可など取らずに勝手に入ると入れるかもしれません。
ヤンゴン大学の図書館には、外国人用のミャンマー語コースに通っていたときに行ったことがあります。このときは大学の先生と一緒に行ったので入れました。1階のロビーまでだったら誰でも入れるようですが、書架のある図書室には大学の身分証明書または許可証が必要なようです。