女心とヤンゴンの空
2週間ほど前から毎日雨が降っている。今年もついに雨季がやってきたようだ。40度近くあった暑い暑い暑季が終わり、一気に涼しくなってきた。ヤンゴンの雨季は日本の梅雨とは違いほぼ毎日雨が降る。これが5ヶ月間も続くのだ。
日によっては朝からずっと振り続ける。日によっては洗濯日和だったのが午後になり急に土砂降りになる。日によってはバケツの底が抜けたような豪雨。シトシト一日中降るような雨はほとんどない。
このように、ヤンゴンの雨の振り方は毎日違う。それをもじったのか、「ヤンゴンの雨とヤンゴンの女性は同じだ」という言葉がある。初めて聞いたのは、20年ほど前にビルマ語の先生からだった。言うなれば「女心とヤンゴンの空」。日本の「女心と秋の空」がすぐに頭に浮かぶ。イギリスにも「女心と冬の風」ということわざがあるというから、女心は世界共通のようだ。
と思っていたら、「ヤンゴンの雨と同じなのはヤンゴン女性じゃなく、ヤンゴン男性です!」と、電話口の向こうで強く主張する人がいた。念のため、ミャンマー人女性の友人に電話で確認したのだ。日本も江戸時代は「男心と秋の空」と言っていたそうだから、心変わりをするのは案外男かもしれない。
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