昨夜、友人からスマホの写真を見せられた。
「この花知ってる?」
厚ぼったい赤紫色の花びら。質感はチューリップのよう。中心が奇妙だ。白い舌のような花びらがクルリとUの字に曲がって、その先にたくさんの黄色い雄しべだ。花瓶に飾られていたが、実際には茎がないので棒にさしているのだという。この花、きれいというかなんというか、かなりインパクトの強い個性派だ。ちょっと、食虫植物のような雰囲気もする。
ミャンマーを代表するパダウ(バダウ, Padauk)の花は暑季の終わりの一番雨の後に花開く。例年4月にこの最初の雨が降ることが多いが、今年は遅れに遅れた。やっと雨が降ったのが5月19日だ。翌20日にさっそく近くのパダウの木を見に行った。ずっとつぼみのままだったパダウも目が覚めたようでほんの少しだが花が開いていた。