新米の季節がやってきた

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ミャンマーの新米のシーズンは12月、ヤンゴンにも新米が姿を見せるようになってきた。しかし、日本と違って「新米入荷!!」などの派手な宣伝はない。それどころか、スーパーの米売り場に行っても新米は全く見かけない。ミャンマーでは新米は町の米屋でひっそりと売っている。

ミャンマーで食べられている米はほとんどがインディカ米で、シャン米などの一部の米を除いて、粘り気が少ない。日本人には苦手な米だ。しかし、「ミャンマー米は世界一おいしい? ~ポーサンムエを湯取り法で炊いてみた」を書いたように、粘り気の少ないミャンマーの米は湯取り法で炊くと別のうまさがある。

このミャンマーのコシヒカリとも言えるポーサンムエは、新米になると別の顔を見せる。「ミャンマー米は世界一おいしい? ~驚きのポーサンムエ新米」で書いたように、新米だとモチモチになるという不思議な米だ。

今年もポーサンムエ新米を買ってきた。ワクワクドキドキで炊飯の準備をする。水の量は炊飯器の指定通り。日本からわざわざ持ってきたナショナルの炊飯器をスイッチオン。48分後、炊きあがった。

めちゃモチモチで日本の新米と似ている。いつもはご飯一杯だけだけど、今日は二杯も食べてしまった。

こんなに美味しいポーサンムエ新米だが、一般のミャンマー人には人気がない。新米は「イーデ」だからだ。イーデとは「しつこい」とか「もたれる」といった意味だ。ミャンマー人にとって米はパサパササラサラしたものなので、モチモチした新米はミャンマー人にとって違和感があるのだ。ということで、新米が入荷しても米屋は宣伝などしないし、値段も古米より新米のほうが安い。米屋からすると、わざわざ新米を買う客は変な客だ。

しかし、日本人にとってはポーサンムエ新米は今の時期しか味わえない特別の味。ぜひ試してほしい。

ただし、新米でも精米してからの日数で味がかなり違う。日数が経つと粘り気がどんどん少なくなる。また、同じポーサンムエでもグレードや産地によって味が異なる。シュエボー産のポーサンムエが最も有名だ。

今回買ったのはバテイン産のポーサンムエ。シュエボー・ポーサンムエの最高グレードの新米をいつの日か食べてみたい。

10匹目のネズミ
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2024年11月21日(木)

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