ヤンゴン・マンダレー高速道路で友人が事故に遭った
雨季真っ最中の9月のことだった。ミャンマー人の友人が仕事のために車をチャーターしてヤンゴンからネピドーに向かった。車はクラウン、乗り込んだのは友人と友人の会社のスタッフだ。ヤンゴン・マンダレー高速道路(Yangon-Mandalay Expressway)をネピドーまでの距離を半分ほど走ったあたりだった。
友人は突然大きなショックを感じた。その瞬間、何が起こったかわからなかったという。気がつくと友人は逆さまになっていた。隣に座っていたスタッフも同じく逆さま。前に座っている運転手も逆さまだった。車がひっくり返っていたのだ。
シートベルトをしていたのが幸いしたのだろう、奇跡的にほとんど怪我をしていなかった。隣のスタッフも同じだ。運転手も無事だった。後ろの車で一部始終見ていた人の話では、突然前の車がコントロールを失って3回転したという。その逆さまになった車から3人が無事に出てきたのを見てびっくりしたらしい。
事故を起こした運転手の話では、走行中にタイヤがバーストしたという。事故の15分ほど前に車は大雨の中を走っていた。そのときに道路の窪み(大雨のため見えなかった)にタイヤが突っ込み、タイヤにかなりのダメージを与えたらしい。それが原因でタイヤがバーストして車のコントロールを失ったのだ。
友人とスタッフはふたりとも後部座席に座っていた。いつもなら後ろということでシートベルトをしないのだが、車に乗る前に何となくいやな感じがしてシートベルトをしたという。隣に座ったスタッフも素直に友人の言うことに従い、シートベルトを締めた。もしシートベルトをしていなければ、大変なことになっていただろう。それと、クラウンという比較的大きくて丈夫な車だったのも幸いしたようだ。
ということで、3人とも奇跡的に軽い打撲だけで済んだ。後遺症も出ていない。
このヤンゴン・マンダレー高速道路(Yangon–Mandalay Expressway)は悪名高い高速道路だ。一週間ほど前もバス同士が衝突して14名死亡するという事故があった。国際基準からするとこの高速道路は欠陥が非常に多いという。一部のミャンマーのメディアでは、「Death Highway」というありがたくない名前を与えている。
みなさんも、この道路を走るバスや車に乗るときには絶対にシートベルトを忘れないように。
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