ポリ袋入りの牛乳にはご注意を
サンチャウンで牛乳を買った。いつもはスーパーで牛乳を買っているのだが、この日はスーパーに行く時間がなかった。たまたま路上に止めている車で販売している牛乳屋に出会ったのでポリ袋入りの牛乳を買った。一袋1,000ks(約80円)、スーパーだと1,700ks(約137円)程度なので、ずいぶんお得だ。
帰宅して、ちょっと味見をしてみた。ん? おかしいぞ? かなり薄い。牛乳の風味がほんのすこししかしないのだ。そういや以前路上販売で買ったポリ袋入りの牛乳も同じだった。今回は自家製コンデンスミルク用として買ったので、早速電子レンジを使って煮沸濃縮してみた。出来上がったコンデンスミルクはいつもの半分程度。この牛乳は倍くらいに薄めていたようだ。
ポリ袋にはラベルが貼られていて、「本物の牛乳」という謳い文句とともに、****というブランド名も書かれていた。電話番号もふたつ大きく書かれていたので、電話をしてみることにした。
「もしもし、****牛乳ですか?」
「はい、そうですよ」
という女性の声。赤ん坊の大きな泣き声も一緒に聞こえた。
「ちょっと聞きたいことがあるんですが」
「何でしょうか」
「今日、サンチャウンで買った牛乳の味が薄いんですが」
ガチャ!
電話が切れた。その後何度もかけ直したが、「電話が閉じられています」というアナウンスが返ってくるだけだった。もう一つの電話番号も同じだった。どうも、私の番号がブラックリストに入ったようだ。
ヤンゴンの牛乳について、ミャンマー人の何人かに聞いてみると、牛乳に水を入れるのは珍しいことではなかった。特に路上販売は要注意だ。友人が時々買う路上販売の牛乳屋はけっこう人気があるそうだ。「あまり」薄めていないとのことで信頼されているらしい。他の友人にも聞いてみた。友人は10年ほど前まで酪農農家の獣医をやっていた人を知っていた。その獣医の先生の話だと、乳搾りのときに最初から容器に水が入っているそうだ。10年前の話だが、今はどうなっているのだろうか・・・
今まで牛乳はスーパーで買うことが多かったが、薄いと思うようなことはなかった。ノンホモ牛乳が多いせいか、日本よりもおいしいと思っていた。特に、お菓子や甘味処の老舗シュエパズンの牛乳は私のお気に入りだ。これらの牛乳は水増しなどはしていないと信じたい。
コメント
1700/1000×80=136 同じ位では?
ksはチャットというミャンマーの貨幣単位です。同じ量(800〜900cc)の牛乳がスーパーで1,700チャット、露店の車販売は1,000チャットなので見かけ上だいぶ安いのです。でも、倍程度に薄めているということを計算に入れると、逆にスーパーより割高になりますね。