ミャンマーの漆器と籐細工、伝統工芸のワークショップに行ってきた
2月6日、ミャンマー雑貨を扱っている dacco. でミャンマーの手仕事のワークショップが行われるというので行ってきた。漆器はバガンの西ポワソー村から2人の職人、籐細工はバガンのエヤワディー川を挟んで対岸のミッチェのタジン村から2人の職人が技を披露してくれた。4人とも村の代表としてきているだけあって、手の動きに無駄がなくて美しい。
今回の実演イベントは、「JICAバガン観光開発プロジェクト」の15のパイロット(実証)のひとつである「コミュニティベースドツーリズム"Community Based Tourism" (CBT) 」に紐付く種々の活動の一環として行われている。バガンには多くの外国人を含む観光客がやってきているが、ホテルや観光業などの一部にしか利益が落ちていなくて、地元に住む人たちにはあまり恩恵がないのが現状だ。そこでこのCBTを通して地元により還元できるような環境を作っていこうというのが目的だ。
稀な例であることを願いたいが、地元の人達によれば、残念ながらバガン の漆工房の中には、漆の乾燥時間を半分で済ましているところもあるそうだ。普 通の観光客はなかなか見分けられないので、そういった漆器も堂々と売られてい るらしい。大量生産・大量販売の負の部分だ。しかし、西ポワソー村では伝統の 工程にこだわり、乾燥時間もきちんと守ってひとつひとつ丁寧な漆器作りに励ん でいるという。その分若干値は張るが質はよい。
籐細工のタジン村では、100年以上前にいた籐細工の名人がたくさんの村人に技術を教えたのでこの村で籐細工が盛んになったという話がある。その歴史が今のタジン村に繋がり、今では村の約70%の世帯が当製品作りに関係する仕事で生計を立てているという。
実演イベントは今回の dacco. だけでなく、前日に日本人学校でも中学生 を対象とした職人実演授業という形で行われた。また、2月10日と11日にはバガ ンで "Trial Cooking Tour West Pwa-Saw Village"というのが行われる。西ポワ ソー村を訪れ、ニューバガン市場での材料調達から参加して、村人と一緒に半乾 燥地バガンの食材を活かしたバガン料理を作ってみようという体験ツアーだ。
Trial Cooking Tour (West Pwa-Saw Village)
Trial Cooking Tour West Pwa-Saw Village (PDF)
参考サイト:http://www.wonderbagan.com/en/cbt
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