イェナンジャウン(Yenangyaung)、石油のせせらぎ

イェナンジャウンの油井

ミャンマーに、王朝時代の昔から石油が採れることで有名なイェナンジャウンという町がある。イギリス植民地時代には大々的に油田開発されたが、第2次世界大戦時、日本軍とイギリス軍との攻防により大きく破壊された。という歴史を持つイェナンジャウンだが、今でも量は少なくなったといえ石油が採掘されている。

チャーターしたバイクカーは私と友人を乗せ、イェナンジャウンの町を軽快に走り郊外に出た。緩やかな丘が続くそこは静かで気持ちのいいドライブコースでもあった。丘の上には油井の櫓が何本も見えてきた。廃棄された昔の櫓の跡かと思ったが、まだ動いているものもある。そのうちの一本に近づくと、けっこう大きい。巨大なハンマーのような採掘機はゆっくりと動き、黒光りした液体が地中から溢れていた。

日がだいぶ傾いてきた。夕日を見ようと西側の丘に移動した。

遠くに何本かの油井が見える場所に来た。傾いた櫓もあったが、何本かの油井が動いているのは遠目でもわかった。自分が立っている丘の足元には細いパイプが2本通っていた。油井からの原油をこのパイプで運んでいるのだろう。

ここで空が赤く染まるのを待つことにした。そのとき、サラサラサラチョロチョロという音が聞こえてきた。うん? 近くで小川が流れているのか? と思ったが、カラカラに乾いているこの丘に川が流れているわけがないが、音はすぐ近くから聞こえている。

足元のパイプからだった。パイプに耳を近づけ目をつぶると春の小川のイメージが浮かんできそうになった。でも、実際の気温は40度近くでそよ風が肌に熱い。音だけが涼しげだった。それにしても、あの黒光りする液体が小川のせせらぎのような音を出すとは不思議だった。

そういえば、イェナンジャウンという地名の語源は、イェ(水)ナン(臭い)チャウン(小川)だ。その昔、本当に石油の小川がサラサラと流れていたのだろう。

 

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ゲスト
2019年07月22日(月)

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