アドビ(Adobe)がついにミャンマー語Unicodeに対応

今年10月から始まったミャンマー語(ビルマ語)フォントのUnicode化だが、ひとつ大きな問題が残っていた。それは、アドビ(Adobe)のソフトを使ったときにUnicodeのミャンマー語文字が文字化けする問題だ。

Adobeのソフトというと、写真用のフォトショップ(Photoshop)、デザイン用のイラストレーター(Illustrator)、書籍用のインデザイン(InDesign)、動画用のプレミア(Premiere)などのプロがよく使う業界標準の製品が多い。あなたが業界の人じゃなくてもフォトショップという名前は聞いたことがあるかと思う。

ところが、これらのAdobeのソフトでUnicodeのミャンマー語フォントを使うと文字化けしてしまう。しかし、Zawgyi-Oneだと文字化けせずにちゃんと使えた。Adobe以外の他のソフトだとだいじょうぶなのに、Adobeのソフトだけこうした問題が起きていた。その理由を説明し始めるとちょっと長くなるので、ここでは割愛する。

私の場合はフォトショップとイラストレーターを使っているのだが、Unicodeで書かれたミャンマー語をわざわざZawgyiに変換して使っていた。変換自体は自動変換のソフトを使えばいいのだが、とにかく面倒だった。それに、Unicodeだといろんな書体のミャンマー語フォントがあるのだが、ZawgyiだとZawgyiの1書体しか使えない。

「何でAdobeはいつまでたってもミャンマー語Unicodeに対応しないんだ!!」

などと、毎回心の中で怒っていた。いや、いつも怒るのは精神的に良くないので半分諦めていた。

半分諦めていてたと言いつつ、時々Googleで「Adobe Myanmar Unicode」などと検索していた。で、ついにこの日が来た。AdobeのソフトでUnicodeのミャンマー語が使えるようになったのだ。そのためには、ちょっとした設定が必要だ。こちらのページに、フォトショップとイラストレーターの場合の設定方法が書かれている。
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/asian-scripts.html
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/using/asian-scripts.html

他のAdobeのソフトも基本的には同じような設定を行えばだいじょうぶのはずだ。

ただし、この設定ができるのはAdobeの新しいバージョンのソフトだけで、古いバージョンの場合はこの設定自体ができない。といっても、諦めてZawgyiを使う必要はない。 Pyidaungsu Book というフォントを使う方法があった。

Pyidaungsu はミャンマーの国が定めた公式フォントとして発表されたミャンマー語のフォントシリーズだ。その中にあるPyidaungsu Bookというフォントが特殊なフォントで、旧バージョンのAdobeソフトに使えばUnicodeのミャンマー語が文字化けしない。ただし、他のソフトで使うと逆に文字化けしてしまうので注意が必要だ。このフォントはあくまでもAdobeの旧バージョンソフトだけに使うフォントだ。

ちなみに、Bookが付かないPyidaungsu フォントはノーマルのUnicodeフォントだが、ミャンマー語以外にパーリ語や各民族で使うフォントなどが全部で16種類含まれている。国としては、このフォントをミャンマー語の標準フォントにしたいようだ。ということで、このフォントもインストールしといたほうがいいだろう。

Pyidaungsu フォントのダウンロード
http://www.unicode.today/

Pyidaungsu フォントの説明
https://knowledge.phandeeyar.org/docs/myanmar-unicode-toolkit/myanmar3-vs-pyidaungsu/
http://www.unicodetoday.org/downloads/Pyidaungsu_Font_User_Manual_05.pdf

ミャンマー語(ビルマ語)のフォントがZawgyiからUnicodeへ大改革
https://enjoy-yangon.com/ja/enyanblog/351-change-myanmar-font-zawgyi-to-unicode

 写真・文:Goto Osami

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