ミャンマーの仕事

街角で見かけるいろいろな仕事人に突撃インタビュー。ミャンマー式、商いの神髄とは。

タクシードライバー

かつて空港からダウンタウンまで約30分で到着できた程、車の数が少なかったヤンゴン。底が抜けて道路が見えるボロボロのタクシーの姿は、今や時代の流れとともに消え去った。新品と見まがうピカピカの中古車やハイブリット車を目にすることも日常茶飯事となった現在、小型カメラをフロントミラーに搭載するという、新しい試みを行うタクシーを発見した。

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おっと、顔写真はいいけど名前は出さないでくれよ。年は今、53だ。ドライバーになって、もう10年は経つかな。昔は雑貨屋やらなんやらをやって生計を立ててたんだよ。そんな時、車の運転を経験する機会があってね、それでタクシードライバーになったってわけだ。

この車は自分で買ったんだよ。私用にも使ってる。当時、1,050万ksくらいしたかな。今は80万ksくらいに値落ちしちまったけどね。自分の車だから、ドライバーに車を貸し出す元締めへのレンタル料とかを払う必要もないから、1日1万~1万5,000ksくらい稼いだら適当に切り上げて帰ることにしてるよ。目もよくないし、特に暗くなってからは運転したくないんだ。4人家族だけど、オレひとりだけが稼いでるわけじゃないしね。

そうだな。国がオープンになって外国人がずいぶん増えたな。でもだからといって、仕事の量は特に変わってないよ。外人はタクシーを使わずに車をチャーターすることが多いし、オレは英語もできないからね。売り上げ自体はむしろ昔ほど多くない気がする。タクシーの量自体も多くなったからね。

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えっ? このフロントミラーの下に付けてる小型カメラは何かだって? そりゃ、最近は車が増えて、車同士の事故も多いしさ。こっちからぶつかったんじゃないのに「おまえからぶつかって来た」なんて難癖つけられたらたまったもんじゃないからね。保険として、状況を記録しようと思ってさ。15万ksくらいで買って自分で付けたんだよ。自分の身は自分で守らないとね。もちろん、自分からぶつけちまったときには、この画像は出さないけどね(笑)。

(写真:後藤修身、文:菊池美弥、通訳:Laz)