日本に一時帰国したので携帯のSIMカードを買ってみた

11月末から12月はじめにかけて1週間ほど日本に一時帰国した。東京の増上寺で行われた「ミャンマー祭り」で写真展を開いたためだ。日本は3年ぶり、もちろん日本の携帯はない。ミャンマーで使っていたスマホを持ってきた。ということで、成田空港でプリペイドSIMカードを購入することにした。

成田空港で売っている旅行者用のSIMカード

gt 20151203 0632 1814成田空港にはNTTコミュニケーションとU-mobileのSIM自動販売機が並んでいた

到着ゲートからちょっと歩いたとこにSIMカードの自動販売機を見つけた。NTTドコモの販売機とU-mobileの販売機が並んでいた。U-mobileのほうが安いしデータ量も多いのでU-mobileを買うことにした。今回は1週間の滞在だったので、1週間使用で2,000円というタイプのSIMカードを買った。

SIMカード名タイプ有効期間高速通信
最大容量
高速通信
最大速度
最大容量を
超えた場合
税込価格
NTT Communication
Prepaid SIM for JAPAN
7日間版 7日間 100MB/day 262.5Mbps 200Kbps ¥3,218
14日間版 14日間 ¥3,780
U-mobileプリペイド 7days 7日間 200MB/day 225Mbps 200Kbps ¥2,000
15days 15日間 ¥3,500

SIMカードのサイズを間違ってしまった

ところが!!!

買ったものをよく見ると標準サイズ専用のSIMカードだった。私の使っているスマホはマイクロサイズのSIMしか使えない。自動販売機をもう一度見ると、上から標準、マイクロ、ナノとサイズ別に売っているではないか。相手は機械、返品も無理だ。でも、携帯ショップに行けばマイクロにカットしてくれるだろうと思い直し、マイクロサイズを買い足すのはやめた。

gt 20151216 1324 2179購入したSIMカードは標準サイズだった

gt 20151203 0633 1815SIMカードは3種類のサイズに分かれている

都内でいくつかの用をすました後、秋葉原のヨドバシカメラに向かった。標準サイズのSIMをマイクロサイズにカットしたいと、店員に相談した。すると、いろんなところに聞いてきたようでしばらくして戻ってきた。

「すいません。SIMカットするサービスはやってないんです」
「え~、でもSIMカッターはあるでしょ。料金も払いますから」
「カッターはあるけど、カットするサービス自体はないんです」
「もしカットに失敗しても文句言わないんで、お願いします」

店員はもう一度どこかへ相談に行ったが、ほどなくして戻ってきた。

「すいません。店としてお断りするすることになっているんです」

店員には最後まで親切に相談にのってもらえたが、カットは結局やってもらえなかった。最近日本ではモンスタークレーマーも増えているというし、万一失敗した場合のことを考えてカットサービスはやってないんだろう。

gt 20151127 1131 0586売り場で目立った免税の表示。3年前にはなかった。 

gt 20150603 1622 4727ミャンマーのSIMは標準とマイクロの両方に対応。ナノはショップでカットしてもらう。

日本でカットすることはあきらめた。ミャンマーではどこのモバイルショップでもすぐにカットしてくれる。無料の場合もあるし、料金を払っても100円程度だ。ただ、失敗しても当然何の保証もしてくれない。失敗が許されない「安全日本」もいいけど、ちょっと窮屈だ。SIMカードのカットくらい失敗してもいいだけど。

結局、新たにSIMカードを購入することにした。同じ商品がヨドバシにも売っていたので今度はちゃんとマイクロSIMを買った。標準サイズのSIMはヤンゴンでカットすることにする。カットしたSIMカードは次の一時帰国のときに使えばいいだろう。

早速、購入したSIMカードをスマホに入れて説明書に書いているAPNの設定をした。これだけですぐに使えるようになった。アクティベーションは不要だ。私のスマホはLTEは使えないのだが、ミャンマーのデータ通信よりずっと速かった。さすがに日本だ。

音声通話はIP電話で

ところで、このSIMカードはデータ通信だけで音声電話の機能はない。ネットしかできないので、電話としては使えない。そこで、通話は 050 plus というIP電話のアプリを使うことにした。このアプリだとインターネット回線を使って電話をかけることができる。また、050から始まる固有の電話番号があるので、一般の電話に電話した場合もちゃんと番号も表示されるし、着信も可能だ。料金は固定電話にかけると3分8.64円、携帯電話にかけると1分17.28円だ。ただし、基本料金として月々324円かかる。

このサービスは海外でも使えるので、ミャンマーから日本へ電話するときに重宝している。料金は日本で使うのと同じだし、相手の電話にもこちらの050から始まる電話番号が表示される。日本からの電話もちゃんと受けることができる。もちろん、ネットに繋がっているのが必須条件だが。

私の場合、ミャンマーに来る前にこの050 plus を契約した。当時、通話相手に番号通知してくれるIP電話はこれだけだったからだ。今では、Line電話やらViber Out やら SMARTalk やら、IP電話の種類が増えた。ただ、050 Plus や SMARTalk以外、番号通知ができて送受信とも海外でできるIP電話はまだ少ないようだ。

Screenshot 20151216日本でも海外でも使えるIP電話、050 plus

これで、ミャンマーで使っていたスマホが日本でも普通に使えるようになった。ただし、不便なこともひとつあった。高速データ通信が1日200MBなので、途中で使い切った日が何日かあった。そうすると200Kbpsとスピードが極端に落ちる。このスピードだとネットも難しいし、050 plus の電話もかなりきつい。私の場合、パソコンのネット用にテザリングで使ったのでデータ量をより消費してしまったようだ。もうちょっと高速時の最大容量を増やすか、低速時のスピードを上げてもらうとより使い勝手がよくなる。

日本よりミャンマーのほうが進んでいる?

今回の日本でのSIM購入を体験して思ったのは、旅行者にとっては日本よりミャンマーのほうがずっと便利だということだ。そもそも、ミャンマーでは一般のSIMカードはSIMカードだけで単独で安く売られていて、誰でも手続きなどほとんどなくてすぐに買える。旅行者用のSIMなどわざわざ買わなくてもいい。通話料金は先にプリペイドカードを購入す方式だ。もちろん、データ通信も音声通話も両方ともOKだ。それに、ミャンマーで売られている携帯電話自体SIMフリーなのでどの通信会社のSIMカードでも使える。外国人旅行者でもSIMフリーの携帯さえ持っていれば、1,500チャット(150円弱)のSIMカードとプリペイドカードを購入すればいい。通話もインターネットもすぐにできる。10,000チャット(1,000円弱)のプリペードカードで計算すると、100分の通話と1.4GB程度のデータ通信(深夜以外はあまり速くないが)が可能だ。ただ、ミャンマーの携帯事情がこんなに便利になったのは1年半前くらいだ。

そうそう、ひとつ忘れていた。日本に1週間だけの滞在だったが何とスマホを駅の券売機のところに置き忘れてしまったのだ。でも、一般客が見つけて駅に届けてくれたので、私の手元に戻ってきた。駅員の対応もよかった。さすが日本だ。私はヤンゴンでも2回スマホを置き忘れたことがあったが2回とも出てきた。日緬合わせて3回だ。そのうち本当になくしてしまいそうだ。

(写真・文:後藤 修身)